■レーシック知識/レーシック後の視力維持は本人次第ブログ:2020/8/29
「背中を洗ってくれないか」
と、お父さんに言われた。
このお父さんというのは、実は奥さんのお父さんである。
おいらは一瞬戸惑ったが、
「え?!あっ!はいっ」
と言いながらタオルを構え、お父さんの背中にあてがった。
初めてお父さんの背中というものに触れた。
なんか丸っこくて大きくて、何だかゴツゴツしている。
上手に洗ってあげようと思えば思うほどうまくいかない。
タオルがねじれてしまう…
今度はお父さんがおいらの背中を洗ってくれるらしい。
おいらは静かにお父さんに背を向ける。
お父さんは、なんていうか、力加減を知らない。
すごく力強くて、体についている必要なものまで
洗い流されてしまいそうな感じ。
思わずおいらは、身をよじってしまった。
「すまん」お父さんは申し訳なさそうに、
「息子の背中を洗うのは難しいな」と言った…
おいらは物心のついたころから、
女手ひとつで育てられてきた。
我が家にお父さんがいないことを悲しがらなかったのは、
母の育てかたが上手だったからだと思う。
溢れんばかりの愛を注いでくれたので、
おいらはとても幸せだった。
とは言え
お父さんのことを思わなかった訳ではない。
ただ、そのときおいらがイメージするものは
どれも好感の持てないものばかりだった。
無口!ガンコ!厳しい!
正直、「お父さんは怖い」という印象しかなかった。
そんなおいらに父ができたのは、
おいらが結婚をしたからだ。
奥さんのお父さんは、おいらにとって不思議な存在だった。
格好なんてつけない。不器用だけどまっすぐ。褒められると照れ隠しする。
大きなお世話なことばかりする…
おいらは、お父さんというものに対する印象が
まるっきり変わった。
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藤丸敏
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